住宅ローンを完済していないと離婚の際に不動産の所有権を移転したいと思っても金融機関は認めてくれません。
実際に所有権移転の登記手続きが行えるのは、住宅ローンの完済後となるため何十年も先になるといったケースもでてきます。
こうなると心配になるのが、先ほどもお話しましたが贈与税についてです。
離婚するときに財産分与のために所有権を移転して不動産を譲渡しても贈与税は原則としてかかりません。
相手から譲渡されたというものではなく離婚によってもともと持っていた財産を分けたと考えるからです。
しかし何十年も先になってこの手続きを行おうとしても、それは離婚の際の財産分与分としては見てもらえなくてただの贈与として見られてしまうのです。
よってとても高い贈与税を払わなければいけなくなります。
こうならないためには、税務署に対してきちんと財産分与分だと証明できるように公正証書に記載しておき、何年前に離婚したときの財産分与分だとはっきり記載して客観的証拠として残しておく必要があります。

離婚のとき財産分与として不動産を取得しても贈与税はかかりません。
しかし不動産の名義変更まで行うとなると税金がかかります。
法務局へ手続きの際に納付する登録免許税はもらう側と渡す側の両者にかかります。
登録免許税は規定で不動産評価額の2%となっているため、仮に1,000万円の不動産だとすると登録免許税が20万円となります。
固定資産税はもらう側にかかります。
譲渡所得税は渡す側にかかります。
不動産取得税がもらう側にかかることもあります。